ここでは、字典にあるお話に登場する特殊な物品(特別なエピソードを持った武器、防具、装飾品、その他)などについて解説していこうかと思います。
作品に登場し次第、随時追加していく形になると思いますので、宜しくお願い致します。
「フィフニルの妖精弓」
形状‐弓(全長30cm)
製作者‐ピア・ウィルトヴィフ・フィフニル(フィフニルの妖精達)
所有者‐同上
フィフニルの妖精樹の樹液に、ピアの妖精炎の力を注ぎ込んで生成された弓。
弦を引く事により、弓の内部に蓄積された特殊な妖精炎を弾体として装填。弦を開放する事により発射する。
物理的な威力はさほどではないが、妖精炎の防御を無効化する。また、弾体の飛翔速度が極めて本物の光に近い為、発射から着弾までのタイムラグがないに等しい。
よって、この弓による攻撃を防御するのは至難の業と言える。
弾体が特殊な為、この手の妖精武器としては珍しく、威力や装弾数が使用者の妖精炎の出力や総量に依存され難い。
「ヴィガの氷剣核」
形状‐宝玉(直径2cm)
所有者‐シゥ・ブルード・ヴェイルシアス(フィフニルの妖精達)
氷の妖精竜ヴィガの妖精石から生成された、ブルードの妖精名を持つ妖精のみが扱える宝玉。
妖精炎の力に満ち溢れており、妖精炎魔法を行使したり、妖精炎から武器を生成する際に強力な触媒となる。
また、何らかの影響で所持者の妖精炎が封じられても、この宝玉から妖精炎の力を引き出す事で、僅かな時間、何の影響もないかのように妖精炎を扱う事が出来る。
「血歌の盟約」
形状‐槌(全長1.6m、打撃部は縦横30cm、長さ60cm)
製作者‐炎の妖精竜アジル
所有者‐ネイ・レイドラース・ケイルディウス(フィフニルの妖精達)
炎の妖精竜アジルが、ネイの歌の代価として自らの血を注ぎ込み製作した武器。
妖精炎の力を込めて振り回す事で、巨大な炎を発する事が出来る。
また、生物の精神に干渉する事が可能で、精神レベルの低い相手にはマインドコントロールを。高い相手にはテレパス通信を試みる事が出来る。
「ノーガンウェモル」
形状‐錫杖(全長1.2m)
所有者‐ヅィ・パルミゥル・ウルズワルド(フィフニルの妖精達)
ある著名なエルフとドワーフの鍛治屋が合作した武器。
持ち手の魔法を扱う能力を高め、且つ精霊との契約が無くとも精霊魔法を行使する事が可能となる。
幾つもの所有者の手を流れた後、ウルズワルド皇帝の元に落ち、ヅィが側室に入る交換条件として彼女が入手。
製作者の二人が製作に関する秘伝を遺さぬまま死去した為、現在ノーガンウェモルを複製する事は不可能と云われている。
「ウルズワルド妖精騎士制服」
ウルズワルド妖精騎士の制服は、帽子、礼服、護服、下着、首輪の五つからなる。
帽子は縦にそれほど長くない円筒状で、これといった特徴はない。
主に礼服と共に被り、皇帝の前で外して地面に置いておく物で、飾りの意味合いが強い。
護服を着用している時は被るのも脱ぐのも自由。
礼服と護服は人間で言う外套と同じ形状で、首から足元までを覆う。
礼服は儀式や皇帝の前に出る時に着用するもので、護服とはデザインが大幅に異なり、装飾も多い。高級。
護服は礼服が必要な時以外に着用するもので、妖精騎士の普段着と言える。
大地と、そこに生えるグリムワットの聖樹(ウルズワルドの国樹)を模したデザインが成されており、飾り気は少ない。
妖精炎の力が編み込まれており、自動で周囲の温度調節をする他、着用者へのあらゆる損害、特に攻撃的な妖精炎魔法を軽減する。
下着は人間で言うブラ、ショーツ、ガーターベルト、ガーターストッキング、肘まである薄手のオープンフィンガーな長手袋がセットになったもので、そこそこ高級品。
デザインされた花は薔薇ではなく、グリムワットの花。
首輪は灰色の無機質なもので、デザイン性は欠片もない。
純粋に妖精騎士を管理する為の端末であり、発信機と懲罰機の役目を果たす。
ピア、シゥ、ネイ、ミゥの四人も着けていたが、クーデター発生時に機能を停止した為、破壊した。
ちなみに帽子、礼服、護服、下着の色は着用者の天性色と同じものが支給される。