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フィフニルの妖精達12「閑話・朝のひととき」

 ※警告!
 この話には「ガチエロ」が含まれている危険性があります。
 例えば、睡眠姦はその性質上、相手の同意を得ていない可能性が高い行為の為、高確率で「強姦」になります。
 一歩間違えると「ターーーーーイホ!」となりうる可能性もありますので、現実における真似は推奨出来ません。
 また、知識に乏しい相手に手コキやフェラチオをさせる行為も、犯罪の匂いがぷんぷんします。生ゴミ以下の匂いです。
 これも上記と同じ可能性がありますので、現実における真似は推奨しません。というか、現実的に考えてこっちは絶対に真似しないでください。頼みましたよ!
 また、それ以外にも執筆者が萌える事の出来る属性が可能な限り、かつ多分に混入されている恐れがある為、ご一読の際は用量、用法をよく守ってご利用下さい。







 窓から差し込む薄い光に、朝か、と認識する。
 大きく欠伸をしながら上体を起こし、ベッドに手を着く。
 途端、暖かく柔らかい感触が手に当たった。
「ん……?」
 寝ぼけ眼で、触れてしまった物体を見遣る。
 そこにいたのは、眉を僅かに歪め、不機嫌そうに眠るシゥの姿。
 何故か何一つ着ていない全裸で、俺が触れてしまったのは彼女の胸だった。
「……う、ぅん」
 手を離すと、歪んでいた眉を元に戻し、可愛い唸りと共に寝返りを打つシゥ。
 ……それにしても、何故彼女が隣に寝ているんだったろうか。
「……」
 ああ、そうだった。
 昨日、誰が俺と一緒に寝るか六人で決めようとして、シゥが勝ったんだった。
 全員一緒に寝ればいいのに、と俺は言ったのだが、ミゥ、ヅィの二人が強硬に主張した為、籤引きで同衾者を選出する事になり――
 結果、シゥが当たりを引いてしまったのだった。
 彼女は「こんなもん、どうでもいい」と言ったのだが、ミゥやヅィがそれを良しとせず、半ば無理やり一緒に寝る事になった。
 ミゥやヅィにしてみれば、俺と身体を重ねる為に二人きりでの同衾を狙っていたのだろうが…… 何せシゥとは数十分前に交わったばかりだ。
 お互いに微妙な視線を交わらせ――「……寝るか」「ああ」の二言で何事もなくベッドの中に入り、そこで記憶は途絶えている。
「……」
 あどけない、無防備な顔ですぅすぅと寝息を立てるシゥ。
 その呼吸に合わせ、形のいい乳房を備えた胸がゆっくりと上下している。
 下半身に目をやると、まだ俺の精液が詰まっているらしい、ぽこりと膨れた下腹と、神妙に佇んでいる綺麗な縦筋があった。
「……」
 ……睡眠姦というのはまだやった事がないな。
 裸で寝る事の意味を教えてやらなければいかんだろう。男として。
 そんな思考が頭を過ぎった。沸いてるんじゃないか、俺の頭は。
 そう思いつつも、俺の手は止まらない。手をシゥの身体に伸ばし、ゆっくりと触れる。
「ん……」
 まずはその、昨日の夜から膨れたままの下腹を撫でてやる。
 ミゥによるなら、彼女達のここには男性の精液を溜めておく為の、子宮に似た器官があるらしい。
 一体何の為なのかは分からないが、自分の子種が彼女達の体内に溜まり、大切に保管されていると思うと、何だか非常にそそるものがある。
「ん、ぁ……」
 撫でられるのが気持ち良いのか、僅かに口元を綻ばせて息を漏らすシゥ。
 そんな彼女の様子に、俺は調子に乗って愛撫をエスカレートさせていく。
 膨らんだ下腹だけでなく、胸や、太腿、脇腹などをさわさわと撫でる。
「ん、ふぁ、ぁ……」
 そんな不埒な行為に、次第にシゥの寝息が熱を帯びてくる。
 呼吸は僅かに速くなり、眉は時折悩ましげに歪められ。
 触れている身体も熱を帯びて、俺の手をじっとりと汗で濡れさせてくる。
「あ、あぁ……」
 シゥが苦しげに身体を捩る。
 もどかしそうな、物欲しそうなその表情が俺の情欲を誘う。
 そしてついに、俺は彼女の縦筋に触れた。
「んっ……」
 中心に指先で触れ、軽く押すと、それだけでゆっくりと俺の指は彼女の中に沈んだ。
 きゅっと指先が締め付けられるのと同時、暖かい、粘性のある液体が指先に触れる。
 少しずつ動かして、彼女の膣穴を探る。穴の縁に触れると同時、彼女がびくりと反応した。
「ぁ…… ごしゅ、じ……」
 微かに「ご主人」と呼ばれ、俺の動きが止まる。
 起きたか、と思ったが、どうやら単なる寝言だったようだ。
 俺の、今までの彼女達との生活から見るに、彼女達は普段睡眠を必要としない為か、意識が落ちると並大抵の事では目覚めない。
 警戒心の強いシゥも、どうやら例外ではないようだ。
 小さく笑って、指の動きを再開する。
 探り当てたシゥの膣穴に、人差し指をゆっくりと侵入させる。
 少し進む度に彼女の表情が少しずつ変化して、徐々に悩ましげなものになっていく。
 なんともそそる光景だ。
「あっ、ん……」
 人差し指が根元まで入ると、指先が子宮口――厳密には精子を蓄える為の器官であり、人間で言うところの子宮ではないらしいが――に当たった。
 固めのゴムのような触感のそれを、くりくりと指先でゆっくり弄り回す。
「あ、あ…… あ、あぁ、う、ぁ……」
 意識がないせいか、半開きの唇からどこか虚ろな喘ぎを上げるシゥ。
 それでも挿入している指は忙しなくきゅっきゅっと締め付けられ、身体はしっかりと反応しているのが分かる。
 まるで、待ち焦がれていたものを逃がすまいとするかのように。
「ん、あ、あぁ、あ、あ、あぁ…… う、あ、あ、ぁ、あ、ああぁ……!」
 不意に、シゥの身体が一際大きく震えた。
 同時、挿入している指がぎちりと締め上げられる。
 寝ながら絶頂に達したのだろう。男で言うところの夢精みたいなものだろうか。
「は、あ、あぁ……」
 半開きの唇から、つぅ、と涎が垂れる。
 挿入している指にまとわりつく愛液は量を更に増して、彼女の膣内を十分に潤していた。
 そろそろいけるか、と俺は指を彼女の胎内から引き抜く。
「あ、あぁ……」
 名残惜しげな喘ぎ。
 すぐにもっといいものを入れてやるから、と俺は笑いながら呟いて、一杯に怒張したモノを彼女の縦筋に押し当てた。
 そして、ゆっくりと割り入れる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あぁ……!」
 ずぶずぶ、とモノがシゥの胎内へと入っていく。
 大切な場所への異物の侵入に、虚ろで、か細い、悲鳴にも似た嬌声を上げる彼女。
 しかし、それでもその瞼が開く様子はない。
 流石に起きてもよさそうなものだが……
「あ、つっ」
 こつ、とモノの先端が彼女の最奥へと到達する。
 瞬間、大きくびくりと震え、熱い寝息を吐き出す彼女。
 その表情は先日と同じ、快感と苦痛が綯交ぜになったような、艶のある顔をしている。
「動くぞ」
 返事を期待していた訳ではないが、俺はそう言って腰に力を込めた。
 ずっ、ずっ、とゆっくりした動きでシゥの胎内を抉る。
 過度に子宮を叩いてしまわないよう、こつ、こつ、とノックでもしているかのような小さい衝撃で彼女を責め立てる。
「……あ、あ、あ」
 小刻みに反応し、声と身体を震わせる。
 その調子はどんどん高く、激しくなり、シゥが眠ったまま、再び絶頂へと達しようとしている事を教えてくれる。
「う、あ…… ご、しゅ…… や、だ……」
 不意に、途切れ途切れに何かを呟くシゥ。
 夢でも見ているのだろうか。
 そうだとするのならば、彼女が見ている夢とは何なのだろうか。
 誰かに犯される夢、といったところだろうか。
「く……!」
 ややあって、こちらも限界が近付いてくる。
 昨日ほどの締め付けではないとはいえ、それでも十分狭いのだ。快感は十分にある。
 俺は腰を動かす速度をやや速め、一気に彼女の中での射精を目指した。
「う、あ、あぁ、あっ……」
「っ……!」
 脳裏が一瞬、白く染まり、俺はシゥの中に更なる白濁液を注ぎ込んだ。
 彼女の虚ろな悲鳴を聞きながら、どくどく、と脈動に震える。
 その膨れていた下腹が、更に膨れて明らかな妊婦腹となり――
 ――瞬間、シゥの瞼がゆっくりと開いた。
「ん、う、ぁ……?」
 胡乱げな青玉の瞳。
 その視線が俺を捉え、目覚めと身体の異変からか不安定に揺れる。
 ややあって、それが徐々に確かなものへと変わり、何をされているのか自覚したらしく――
「う、あっ……」
 ――あ。
「っ、ひうっ、うっ、っ……」
 小さな嗚咽と共に、瞳の端に大粒の涙が浮かぶ。
 寝ている間に犯されていた事に気付いたらしいシゥは、予想外にも泣き出してしまった。
 ……まずい。
 さぁ、という確かな音と共に血の気が引く。
 今更になって、俺はこれが強姦以外の何物でもない事に気付いた。
 いや、強姦になる事は分かっていた。正確には、彼女なら多少は怒っても許してくれるだろうと、勝手に思っていたんだ。
 アホすぎる。
「っあ、ごしゅ、ひど……っ、うっ……!」
 俺は大粒の涙をぼろぼろと零しながら嗚咽を漏らすシゥの頭を、せめてもの詫びとばかりに撫で続けた。


 シゥが泣き止むのを待って、俺は慎重に声を掛けた。
「……すまん」
 涙を拭うと、こちらを睨み付けてくるシゥ。
 しかし、文句を言うでもなく、俺を拒絶するでもなく、彼女はただ一言だけ口にした。
「……ご主人、キス」
「……え?」
「いいから」
「分かった」
 取り敢えずは未だシゥの胎内に入っているモノを抜いて――
「っあ、待って」
「ん?」
「ぬ、抜くな。そのままでいいから」
「……分かった」
 思わず苦笑いしながら答えると、シゥは更に視線を尖らせて抗議してきた。
 誤魔化すように、慌てて顎を下げ、口付ける。
「ん……」
 舌を差し込む程ではない、互いの体温を少し交換するだけの軽い口付け。
 ややあって、どちらともなく離れると、シゥは上体を起こして俺の胸板に体重を預けてきた。
 膨らんだ下腹の、柔らかい感触が俺の腹に当たり、圧迫感にか彼女が僅かに眉を顰める。
「……悪い、みっともないとこ見せちまって」
「いや、シゥが謝る必要はない。俺が悪かった。強姦なんて、最低だ」
「強姦?」
「相手の同意を求めずに無理やり犯す事だ」
「ああ……」
 呟くと、シゥは、ぐり、と強く俺の胸板に額を押し付けてきた。
「悪い。嫌な夢の後にいきなりご主人に入れられてたもんだから、気が動転しちまった」
「すまん。 ……嫌な夢って?」
 そう聞くと、彼女は一つ小さな熱っぽい吐息を吐き、答えた。
「よく分からない…… 誰かに延々と犯される夢だった」
「……」
「ご主人に似てた気がするんだが、どうにも不安で…… ご主人だよな、って聞いても、全然答えてくれねぇし……」
 今になって思えば、夢なんだから当たり前なんだが、と呟いて。
 シゥはより強く、額を俺の胸板に押し付けてくる。
「……本当に、すまん。そんな夢を見たのも俺のせいだ」
「ん……」
 はあ、とシゥの熱っぽい吐息が胸元に掛かる。
 彼女がゆっくりと身じろぎをすると、まだ彼女の中に入ったままの俺のモノが、くちゅり、と小さな水音を立てた。
「どうする? 起きるか?」
「んっ…… 今、何時?」
「六時半、だな」
 ベッド脇の小棚に備え付けの時計を一瞥して答えると、シゥは、じゃあ、と俺を上目遣いで見上げ、甘い吐息を吐きながら言った。
「寝ててよく分からなかったから、もう一回、シたい」
「え……」
「駄目、か?」
「いや、そんな事はないが」
「じゃあ、頼む」
「……分かった」
「笑うな」
 苦笑いしながら了承すると、即座にそんな文句が飛んできた。
 顔を真っ赤にした彼女がどうにも可笑しくて、つい笑ってしまう。
「笑うなって言ってるだろ」
「悪い悪い。で、どうする?」
「何が」
「抱き方の希望。例えば、やり方とか。優しく、とか、激しく、とか」
「……そんな事を俺に聞くのか?」
「聞いてみたいな、シゥの口から」
 小さく言葉に詰まった後、ふと彼女は視線を己の膨れた下腹に向けて、
「流石にお腹が重い。楽な姿勢がいい」
 とだけ言った。
「分かった。しかし、本当の妊婦みたいな希望だな」
「るっせえ」
 即座に飛んでくる悪態にまた笑いを零しながら、彼女を抱え、体勢を変える。
 彼女の上体を枕の上に置き、うつ伏せにして、下半身を俺が腰の位置で抱える体勢。
 膨れた下腹が身体の下敷きになる形だが、上半身は枕の上にあり、下半身は俺が支える事によって僅かに身体が浮くから、それほど圧迫はしないはずだ。
「これでどうだ?」
「んっ…… さっきよりは、楽」
「そうか。じゃあ、動くぞ?」
「ああ ……ん、あっ!」
 シゥの返事と同時に、彼女の最奥を小さく叩く。
 悪くない喘ぎが漏れたのを確認して、俺は比較的大きな動きで彼女の胎内を掻き回し始めた。
「あっ! あっ、あっ、く、あ、あっ、ひ、あッ!」
 一突きする度、びくびくと身体を痙攣させるように反応するシゥ。
 この体勢では顔を見る事は出来ないが、所在なさげに小さく動きながら枕を掴む手に、眼下で切なげに反応する秘めやかな菊門と、更にその下で俺のモノを受け入れ、一杯に割り開かれた幼い淫裂から滲む白っぽい愛液が、彼女がよく感じている事を教えてくれていた。
 調子に乗って、更に腰の速度を上げる。
「ん、あっ、あ、ああ、くあ、んっ……! ご、ごしゅじ、待って! っあ!」
「ん?」
 突然の中止要請。
 俺はシゥの最奥に先端を押し当てた状態で動きを止め、彼女の言葉を待った。
 少し苦しげに息継ぎしてから、彼女が切り出す。
「っ、ご主人、悪いけど、腕、押さえててくれないか」
「腕? シゥのか?」
「そう」
「何故?」
「なんか、落ちつかねぇ」
 横目でこちらを見ながらそう訴えるシゥの顔は、どこか満ち足りなさそうだった。
 ふと思い返せば、彼女の身体に始めて触れた一回目、彼女の処女を奪った二回目。
 そのいずれの情事の時も、彼女は腕を拘束された状態だった。
 癖にでもなってしまったのだろうか。
「分かった。じゃあ、手を腰の後ろに回してくれるか」
「ああ……」
 言われた通りに両の手を後ろに回し、拘束される為の体勢を躊躇いもなく取るシゥ。
 マゾヒストという言葉を教えてやるべきかどうか少し悩みながら、俺は彼女の細い両腕を左手一つで拘束した。
「っ……」
「じゃあ、動くぞ」
「あ、ああ」
 手綱を取るような形で、後ろからシゥを責める。
「っ、あっ、あッ、んっ、あっ、く、ひっ、ひあッ!」
 腰の動きを再開して、先程までとはシゥの声色が違うのがすぐに分かった。
 蕩けるような、自分に酔っているような響き。
 昨晩まで生娘だった少女が上げるような声とは思えない。
 その胎内は処女を失ったばかりで、まだ遠慮なく締め上げてきている感がある。恐らく、まだ彼女も突かれると少なからず痛いはずだ。
 なのに、その声は昨晩とは打って変わって快楽の色が殆どだった。
「んんっ、あ、あ、あッ! く、あっ、あッ、ひぃッ!」
「っ……!」
 そんな声に誘われるように、俺の興奮は強くなる。
 シゥの背中に覆い被さるように身体を密着させ、彼女の腰の後ろで拘束していた手を、その頭上でベッドに押さえ付ける。
 まるで強姦のような体勢。
 それでも俺の下で淫らに悲鳴を上げる妖精の少女は、不安と快楽の入り混じった瞳で俺を上目遣いに見つめただけだった。
 否応なく、更なる支配欲が燃え上がる。
「ひ、あッ! あっ、あ、あ、ああッ!」
 この妖精の少女を、自分専用の雌妖精にしたい。
 男なら誰でも少なからず持っている、下碑た願望。
 俺の為に喜び、俺の為に怒り、俺の為に哀しみ、俺の為に笑う。
 そして俺だけに身体を許す。
 勿論、分かっている。この想いが、どれだけシゥを、ひいては彼女達を侮辱しているか。
 それでも、俺は――
「あ、あ、あ、あッ、ああッ、ごしゅ、ごしゅじっ……!」
「そういう時は、イく、って言うんだ」
「あ、あっ、いく、イく! っ、ごしゅじん、おれの、なかに――!」
「っ、出るぞ!」
「――あ、ああああああぁぁぁ……!」
 最後に一際甲高い声を上げて、シゥが果てる。
 同時、俺も遠慮なく、彼女の子宮に更なる追加の精液を注ぎ込んだ。
「あ、ひぅ…… ごしゅじんのが、なかで……」
 どくどく、という精の脈動に責め立てられる様に、シゥが虚ろな悲鳴を漏らす。
 更に膨らんでいく、彼女の下腹。
 もう立派に子持ち腹になってしまったそれをゆっくりと撫でながら、俺は彼女の長く尖った耳にキスをした。


「……大丈夫か?」
「流石に、お腹が苦しい。妊婦ってのはこんなもんなのか……」
 そう言いながら、シャワーを浴びて汗を洗い落としたシゥが、俺の目の前でその絹のような肌に下着を着けていく。
 膨らんだ下腹を締め付けるようにガーターベルトを着けて、ソックスを穿き、固定して、ショーツを着け、ブラを着けて――
「……なあ」
「ん?」
 ふと、俺に背中を向けていたシゥがこちらを振り返って、恥ずかしげに両手を後ろへ回し、
「こんなにお腹出ちまってるけど…… ご主人は、どう思う?」
 と、唐突にそんな事を訊いてくる。
 見た目はとても小さいけれど、立派に少女としての容姿を持っている彼女が、下腹だけをぽこりと膨らませている姿はとても扇情的で、愛おしさを感じる。
 その中に詰まっているのが自分の子種ともなればなおさらだ。
 同時に、自分はこんな嗜好もあったのかと少々悩むが。
 ともかくの返事として、俺は彼女を抱き寄せ、足首まである青い髪を梳きながら、その特徴的な形をした耳に囁く様に言った。
「大丈夫、綺麗で可愛いぞ」
「っ……」
 すると、更に顔を赤く染めるシゥ。
 そんな彼女が可愛くて、俺は眼前にあるその耳を軽く銜えて舐めてみた。
 軽いおふざけのつもりだったのだが――
「――ひうっ!?」
 と、シゥは大袈裟とも言える反応で、俺の中で痙攣するように身悶えた。
「ご、ごしゅじ、みみは、みみはだめッ……!」
「わ、分かった」
 あまりの反応に慌てて口から耳を離すと、すぐさま身を翻してこちらを睨み付けてくるシゥ。
 その瞳はうっすらと涙目になっていた。
「……なんだよ、その笑みは」
「い、いや。すまん」
 思わず笑ってしまっていた事を指摘され、俺は咄嗟に口元を押さえた。
 以前から少しばかり気になっていたが、あの耳ってそんなに弱かったのか……
「……変な事考えてるだろ」
 即座に図星を指され、思わずうろたえる俺。
 必死に冷静になろうとするが、先程のシゥの艶かしい反応で少しばかり興奮してしまっていて、上手くいかない。
「いや、そんな事は」
「じゃあ、それは何だよ」
 シゥが指差して示したのは、俺の股間。
 先程二回も放出したばかりだと言うのに、僅かな興奮でもう勃起してしまっていた。
 我ながら情けなく思いつつも、とにかく反論する。
「いや、これがどうしたんだ?」
「おちんちんって、普段は小さいけど、その、興奮すると大きくなるんだろ。それぐらいは俺でも知ってる」
 知らないだろうと思って惚けてみたが、その程度の事前知識は持っていたようだ。
 ミゥ辺りの差し金だろうか……
「それに。ご主人、図星指されると必ず『いや』って最初に言うよな」
「……そうだったか?」
「そうだよ」
 調子は怒っているそれでありながら、どこか得意げにそう言うシゥ。
 やれやれ、と言いながら傍らに置いてあった上着に袖を通した。
 最近になってようやく、彼女達の纏っている『外套』が単なる『上着』だという事に気付いた俺。
 言わば、外套に似せたワンピースというところだろう。
「……なあ、それ、収まらないのか?」
「ん?」
「いや、だからその、お、おちんちん」
 恥ずかしげに、盛り上がった俺のパンツの股間を一瞥するシゥ。
 何とも可愛らしい様子だが、流石にこれ以上彼女をからかうと後が怖いので、素直に答えておく事にする。
「放っておけば大丈夫だ。その内興奮が冷めてきたら元通りになる」
「そ、そうなのか……」
 上着のボタンを留め、身嗜みを確認するシゥ。
 途中、上着の上からでもはっきりと分かるほどになってしまった下腹の膨らみに眉を歪ませて、しかし愛おしむ様に一撫ですると、櫛と髪紐を手に取った。
 あとはその長い髪をいつものツインテールに纏めるだけなのだが、あれは果たして自分一人で出来るものなんだろうか。
「……ご主人、ちょっと」
「ん?」
「髪、いつもみたいに纏めてくれ」
「分かった」
 予想が当たっていた事に少し笑いながら、櫛と髪紐を受け取って、シゥの髪を纏めて抱える。
 シゥの髪は澄んだ北海の海、あるいは透き通った空のような、見事な深い青色をしている。
 また――これは他の妖精達にも言える事なのだが――非常に艶があって、活き活きとした髪質なのだ。
 抜け落ちても、一年はそのままの質を保ってるんじゃないかと思わせるぐらい。
 俺は男の身でありながら、そんな極上の髪に惚れ惚れとしつつ、懇切丁寧に髪を梳き、後ろ髪を丁度二分するよう纏めていく。
 後は簡素な青い髪紐を手に、分けた髪の根元を縛って――完成だ。
「……よし、終わったぞ」
「ん、すまん」
 するり、と俺の手から液体となって零れ落ちるように、シゥの髪が垂れる。
 癖一つ付いていないその髪質は、恐らく人間には真似出来ないだろう。
 そんな髪に日頃から触れられるだけでも、俺は人類一の幸せ者かもしれない。
「……なあ、ご主人?」
「ん? 今度はどうした?」
 ふと、シゥから再度の呼び掛けがあって、俺は思考を現実に戻した。
 そして彼女の視線の向かっている先に気付き、僅かに顔が赤くなる。
 というのも、その視線は再び俺の股間の膨らみを捉えていたからだ。
「それ、いつ治まるんだ?」
「も、もうしばらくだ。あんまり気にしないでくれ」
「む……」
 何やら不満げにシゥは俺に歩み寄ると、不意にその手を俺のパンツへ掛けた。
 突然の行動に俺が固まっている間に、彼女は俺のモノを外へと露出させる。
 十分に勃起したモノに彼女の絹のような手が当たり、思わず呻く。
「い、痛かったか?」
「いや、そうじゃないが…… 何をするつもりなんだ?」
「いや、その、ほら。俺のあそこに出し入れして気持ちよくなるんなら、ひょっとして手で擦ればいいのかなー、なんて思ったんだが……」
 言うが早いが、シゥはその小さな手で俺のモノを優しく掴むと、上下に扱き出した。
 絶妙な力加減に、思わず呻き声が出る。
「っ、く、シゥ……!」
「気持ち良くなって、せーえきが出れば治まるんだろ?」
「い、いや、確かにそうだが……」
「じゃあ、俺に任せてくれ」
 拙い知識で俺を満足させようと、手扱きを始めるシゥ。
 その時に聞こえた唾を飲み込む音は、果たしてどちらのものだったのか。
「っ、凄いな…… どんどん大きく、硬くなる……」
「く、っ」
「こんなのが、本当に俺の中に入ってたのか……?」
 細い指が、柔らかな肌が、俺のモノの表面を這い回る。
 時折、露出した亀頭に掛かるシゥの息が、絹で撫でるような感覚を与え、とても心地がいい。
「それに、変な匂いもするし…… なんか、くらくらしてきた」
「大丈夫、か?」
「あ、ああ。大丈夫。ちゃんとご主人が満足するまでやってみる……」
 僅かに息を荒げながらそう答えるシゥ。
 だから俺はあえて、彼女に一切のアドバイスを与えない事にした。
 彼女の思うようにやらせてみたくなったのだ。
「っ、く、ふ…… なんか、変な液体が出てきたんだが…… せーえきじゃないよな、これ」
「それは、カウパー腺液って言って、精液の前に出るものだ」
「そう、なのか」
 両手をカウパーで濡らしながら、ぬちぬち、と一心不乱に俺のモノを扱くシゥ。
 顔は赤く高潮しており、呼吸がどんどん荒くなっている事から、彼女も興奮しているのが分かる。
「な、なあご主人」
「ん?」
「その、さ。舐めてみても、いいか?」
 シゥ自身からの、そんな申し出。
 俺は少しばかり驚きつつも、小さく頷いた。
 普通、こんなモノを銜えようとは思わないと思うのだが。
「でも、汚いぞ? シゥのあそことは、比べ物にならんぐらい」
「かまや、しねぇよ」
 興奮した様子でそれだけ言って、シゥは徐に顔を俺のモノへ近付けていく。
 そして、小さな赤い舌を唇から覗かせ――ぺろり、とカウパーに塗れた亀頭を舐め上げた。
「く……!」
「あ、なんか、甘い……」
 熱に浮かされた顔でそんな事を口走って、更にシゥは亀頭へ舌を付けた。
 まるで砂糖菓子でも味わうかのように、ぺろぺろ、と舌を這わせる。
「こ、こら。食べ物じゃないぞ」
「でも、なんか本当に甘くて、美味しいんだよ。 ……そういやご主人も、俺のあそこ舐めて、美味しいって言ってたよな」
「確かに、っく、そうだが」
「じゃあ、お互い様じゃねぇか。大人しく、俺に舐められろ」
 言って、更に舌を這わすシゥ。
 ざらりとした舌の表面が亀頭やカリを撫で、背中を突き抜けるような快感が襲ってくる。
 そろそろ、限界が近い。
「シゥ、そろそろ……!」
「せーえき、ん、ちゅ、出るのか?」
「あ、ああ……!」
「ん、分かった。れろ、いつでも、いいぞ」
 シゥは俺の訴えに応じて、その小さな口を一杯に開いて、俺のモノの先端を銜え込んだ。
 頬が亀頭の両側を挟み込むように当たって、ぞわりとした快感があった。
 同時、脳裏が白く染まる。
「……っ!」
「――っ、う!?」
 俺は思わずシゥの後頭部を掴み、彼女の口内へと勢い良く射精していた。
 どくどく、という脈動が俺のモノを伝い、彼女の顎へと響く。
 シゥは頭を掴まれるという乱暴な行為に抵抗するでもなく、ただ白濁液の本流をその口で受け止めていた。
「……っく、ふ、う」
 脈動が収まると同時、一つ息を吐いてシゥの頭を放す。
 見れば、彼女は俺のモノを銜えたまま、少し困った様子で俺を見上げてきていた。
 恐らく、口の中に溜まった精液をどうすればいいのか、分からないでいるのだろう。
 俺はあえて何も言わず、ただ自身のモノを彼女の唇から引き抜いた。
 瞬間、彼女の唇と俺のモノの間に、つぅ、と白く濁った唾液が糸を引く。
 慌ててしっかりと口を閉じたシゥに、俺は意地悪く笑みを浮かべる。
「……っ、ん」
 ごくり、と鳴った喉音。
 精液の塊を飲み込んだらしいシゥは、僅かに眉を顰めた。
「う、っく…… 甘すぎ…… それに、喉に絡む」
「別に吐き出しても良かったのに」
「っ、けほ、馬鹿言え」
 悪態を吐いて、萎えたモノをしばし不思議そうに弄んだ後、強引に俺のパンツの中へと押し込むシゥ。
 それから一つ伸びをして、くるりと身体を翻して言った。
「――さてと。今日も宜しくな、ご主人」
 朝の光が差し込む部屋の中。
 氷の妖精、シゥ・ブルード・ヴェイルシアスは大胆不敵な顔でそう言った。

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アカン
これはエロい

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すごいです!
一気に全話読んでしまいました・・・・面白すぎて、エロすぎて、最高でした~
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fif

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